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創業までの経緯

元々「社会的意義のあることを卓越した形でやりたい」という価値観が強く、社会に出た後に自分は人生の時間を何に使っていくのかを、学生時代から模索していました。

留学先のイギリスを拠点として、複数の途上国でマイクロファイナンスや難民支援のインターンをしたり、国連や世界銀行の本部に出向いたり、京都大学でキャリアに関するパネルディスカッションを開いたりと、様々な活動をする中で、自分は将来「起業や投資により、サステナブルな形で社会貢献の枠組みを作る」ことがしたいのではという結論に至りました。

新卒ではグローバルかつ、優秀な人たちの元で働き、投資やビジネスに関連する知見が身につくだろうと思い、ゴールドマン・サックスに入社。

2年半働いた後、起業前の学びになるだろうと思い、REAPRAというアジア全域に投資するベンチャー投資の会社の創業期に、参画させてもらいました。

REAPRA在籍中には、投資先各社への支援を行いつつ、マーケットリサーチも実施し、「社会貢献性のあるドメインで、インパクトを創出できるのでは」と仮説が立つ領域を調査し、結果としてリサイクル(廃棄物処理)業界をターゲットとし、産業の生産性を改善する情報プラットフォームを構築しようと、起業しました。

その後の挑戦と試行錯誤

会社沿革

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起業と同時にクライアント先に数件伺ってみると、どのクライアントも深刻な人材難に困っていたため、まずは「業界の人材不足に応えながら、顧客接点と業界の課題を理解しよう」と、廃棄物処理業者向けにドライバー人材紹介を開始しました。

それから3年ほど、事業・組織をある程度の規模まで拡大したものの、2020年にコロナの影響で顧客の需要が減少し、その後半年間粘りましたが、事業縮小を余儀なくされました。

業績が悪化してから鬱に近い状態で長らく心身に鞭を打って働き続けていましたが、数年かけて創ってきたものが崩壊したことを受け、限界を超えて疲弊していたため、1-2ヶ月ほど休む形になりました。

この期間には、家族や投資をしてくれているメンター、残った社員に支えてもらうことで、いくらか人間的に柔らかさが出た様に思います。

同時に、自分のこれまでの生き方や人との接し方を振り返ったところ、資本主義下におけるインパクト”のみ”を追うという考え方だけでは幸せになれないと感じ、「自分は何のために生き、人生の時間を使うのか」という、生き方の混乱が始まりました。

その後、挑戦は継続しようと、再起のために、リサイクル企業へ常駐しながらコンサルティングを実施することで、業界の課題を改めて探しました。その後、廃棄物処理分野の業務を効率化するSaaSの開発に着手しました。

しかしながら、事業を検証する中で、想定よりも資本が大きく必要であることや、期間内に目標の事業規模に到達するのが困難であることが分かり、2度目の撤退を意思決定しました。

周囲の支えによって挑戦を続けられた